奈良学園大学は令和5年に大学院リハビリテーション学研究科修士課程を開設します。
超高齢社会の到来を受け、障がい者や高齢者が住み慣れた街でその人らしく生きることを支えるために、各地域で医療・保健・福祉の専門分野が有機的に連携した地域包括ケアシステムの構築が急がれています。
そのような医療政策の動向をふまえて、本研究科では理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が医療現場と生活地域での専門職間連携の中軸を担うことができるように、
「臨床実践リハビリテーション学」と「生活支援リハビリテーション学」の2つの分野を設け、科学的根拠に基づいた臨床実践力、地域包括ケアシステムにおける連携・調整力、
ならびに、臨床と地域生活の広い視野でリハビリテーション領域の問題を解決する力を養成します。
本学は国会図書館関西館や多くの大学・研究機関が集中する京阪奈学研都市の一角に立地し、すでにいくつかの研究機関や地域団体との共同研究も始まっています。
古都奈良の地には、天平時代の施薬院・悲田院、鎌倉時代の北山十八間戸など各時代に生きた人々の病者への癒しのこころが歴史として刻まれています。
現代に生きるわれわれには、最新の医療課題に対して先端的なリハビリテーション科学で応えるという新たな歴史を記す使命があると思います。
志ある方の入学を教職員一同歓迎いたします。