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保健医療学部 開学部記念講演会を開催しました

奈良学園大学保健医療学部の開設を記念し、八鹿病院 脳神経内科部長の近藤清彦氏をお招きして「癒しの音楽療法」と題し特別講演がおこなわれました。

地域の皆様と本学保健医療学部生1年次生を含み、200名以上の参加がありました。

在宅療養、訪問看護、緩和ケア、リハビリテーションなど包括医療について多くの映像、具体事例が紹介され、そのなかにおける音楽療法の役割などが説明されました。

言葉での会話が難しい患者さんに、音楽を通し心のコミュニケーションをとる実例を紹介。患者さんが笑顔になる映像が流され「昔を思い出した」「あたたかい気持ちになった」「闘病生活の力を得た」などの効果がある、と説明されました。

先生は「人間にとって、生活の質には「身体的」「社会的」「精神・心理的」な領域があると言われていますが、もうひとつ"生きがい"と言われる"スピリチュアルな"ものが挙げられます」と語られ、難治性の病気などでは医療の限界で治すことができない病気も多くあるが、だからといって何もできないわけではない。心を慰めることはいつでもでき、音楽療法はそのなかで重要な位置を占めてくるのではないか、と述べられました。

最後に、近藤先生は、保健医療学部の学生に対して「奈良学園大学の学長は『必要とされる人とは、人を支える人のことです』と語られています。人の命を支えることができる人になるために、今日の私の講演が役立ては大変嬉しく思います。」と講演を締めくくられました。