インターンシップへ向けての企業研究(第1回)を行いました
本学1号館201教室にて、2年次生対象のキャリア形成科目「インターンシップⅠ」の授業の一環として、インターンシップへ向けての企業研究(第1回)を行いました。
「インターンシップⅠ」ではこれまで、3年次において実施するインターンシップの準備としてマナー講習等を実施してきましたが、今回は、奈良県中小企業団体中央会が実施母体の「ならで働くことを考えるセミナー」の一環として、中小企業診断士の徳南毅一(とくなん きいち)氏と、株式会社 御菓子司 鶴屋徳満の代表取締役社長の髙橋直嗣(たかはし まさつぐ)氏をお招きしてご講演をいただきました。
まず、徳南氏が、インターンシップの趣旨を確認することから始められ、インターンシップはアルバイトと違って無償の場合が多いが受け入れ企業の熱意は金銭に勝ること、学生にとっては他大学の学生を含めた多様な価値観との出会いの場であることを強調されました。続いて、中小企業で働く意義について、大企業ほど給与や福利が充実していなくともそれを補っても余りある歓びも得られるとした上で、奈良の元気な中小企業をいくつか紹介されました。
さらに、企業人としての心構えや就職活動にあたってのアドバイスなども行って下さいました。
次に、髙橋社長が、皇室とのゆかりも含めて会社概要を説明された後、鶴屋徳満におけるインターンシップについて説明されました。
インターンシップ生を受け入れるにあたってカリキュラムを色々と工夫してきたが、一番大事なことは「見て盗む」ことであると強調されました。今年のインターンシップでは1日目に草抜きをやらせたが、協力しながら物事に計画的に取り組むこと、分からないことがあったら質問に行くこと、といったことを学んでほしかったとのことでした。
会社は違っても仕事の基本の7、8割は同じであることや、まずは型にはまることの重要性なども力説されました。
最後に質疑応答の時間となり、「これまでのインターンシップ生で一番印象に残っている学生は?」との質問に対して、就職が決まった後に挨拶に来てくれた女子で、今でも交流が続いているとのことでした。
また、インターンシップ生にお菓子を作ってもらってもとても売り物にならないのでとりあえず洗い物をさせたりするが、そうしたことにも一生懸命取り組んでこそ次のステップに進めるとのことでした。
「採用したい人材は?」との質問には、勉強できるできないは全く関係ない、どんなことでも頑張れるということを口先だけでなく態度で示すことが重要とのことでした。
学生からは、「インターンシップとアルバイトの区別がわかった」「実際に職場で働いている人の話は現実味がありとてもためになった」などの感想が寄せられました。
なお、11月25日に、同じく「ならで働くことを考えるセミナー」の一環として、企業研究の第2回を行う予定です。