奈良学園大学公開シンポジウム「食と教育」を開催しました
王寺町地域交流センターリーベルホールで11月8日、奈良学園大学公開シンポジウム「食と教育―食と教育・食と健康・食と文化の視点から―」(本学社会連携センター主催、王寺町共催、王寺町教育委員会・三郷町教育委員会後援)を開催しました。
今回、食生活の問題が社会的な関心を集める中で、次世代を担う子どもの食育に焦点を当て、教育、健康、文化の視点から考えようと、基調講演とパネルディスカッションの2部構成で行いました。
基調講演では、日本における食育の旗振り役としても活躍されている、奈良教育大学教育学部教授の鈴木洋子氏をお迎えして、「食と教育」をテーマに講演していただきました。
鈴木氏は、はじめに「なぜひとりで食べるの」という本が発行された背景を伝えました。そして、"食"について自身の調査研究結果を交え、食育の内容とその必要性、及び食育、食教育、食生活教育の違いなどを説明されました。そして、家庭科を学ぶことと子どもが包丁を握り実際に調理することの重要性や、ホウレンソウ料理なら地元の伝統野菜である大和まなを使うといった食選力も大切だと続けられました。
また、食品添加物問題にも触れ、情報に惑わされずに自分で情報を集めて判断する力も重要だとして、"食"に対する視点の持ち方の大切さを語られました。
続いて、信貴山朝護孫子寺玉蔵院の野澤密孝貫主をお招きし、本学人間教育学部の増井眞樹准教授と同保健医療学部の上本野唱子教授の3名から、文化、教育、医療の各立場から話をしていただきました。その後、同保健医療学部の中川晶教授・本学社会連携センター長のコーディネーター役で、鈴木氏も登壇していただき、パネルディスカッションを行いました。
最後に、会場から熱心な質問が寄せられ、プレゼンターの方々から各立場での見解を示していただきました。
当日は多くの方々に参加していただき、ありがとうございました。