『税の講演会』を開催しました
三郷キャンパスで11月14日、「税を考える週間」(11/11~17)に合わせ、奈良税務署の松下敏彦署長と、奈良県総務部税務課の岡本眞昭課長補佐を講師にお迎えして、『税の講演会』を開催しました。
はじめに、本学ビジネス学部の西口清治教授が挨拶で税を学ぶ必要性を伝え、講師のお二人を紹介しました。
松下奈良税務署長は、「税の意義や役割」「税務署の仕事」について、弥生時代に税金制度が存在していたとされること、明治時代に課されたうさぎ税のことなどを、クイズ形式にして学生たちの関心を引き寄せ、スライドを使って分かりやすく説明してくださいました。
主に、税の種類、平成26年度当初予算のうち税金が占める割合、公債残高、財政支出(税金の使い道)、社会保障給付費の累計比較など資料を示して説明され、「豊かで安心して暮らせる未来のために、必要としている公共サービスと必要な費用負担について考える必要がある」と締めくくられました。
また、税務署の仕事紹介の後、電子商取引についての問題点などをDVDで鑑賞しました。インターネット上での趣味程度の販売であっても、利益(収入)が発生すれば納税の義務が起きることと、そのことを知らずにいたため大きな問題になった事例を確認しました。
次に、県の岡本税務課長補佐は、「地方税」について、奈良県の予算と税収入を円グラフで示すなどして紹介されました。
特に、企業の少ない奈良県ならではの税収構造の特徴として、県税収入の約40%強が個人県民税で占めている点、今後の人口減少に伴い減収が懸念される点、法人二税は自動車税よりも少なく、人口1人当たりの税収は全国最下位である点、奈良県の1世帯当たりの消費支出は全国3位なのに、清算後の1人当たりの地方消費税額は全国最下位レベルである点などを挙げ、県の取り組みを語られました。最後に、「買い物で地元応援」「奈良に住所があれば車の登録を奈良ナンバーに」「ふるさと奈良県応援寄付金」をアピールされました。
学生から「税金などいろいろなことを知ることができた」「税の事をよく知らなかったけれど、今日の講演会である程度の知識を得ることができてよかった」など感想が寄せられました。