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【キャリア教育2年生】倉嶋麻理奈先生に聞く~性同一性障害とは~

~ 性同一性障害、LGBT、SOGI・・・多様な「性」を考える ~


今回の「キャリアディベロップメントⅠ」では、和歌山市立中学校教諭の肩書を持ち、一般社団法人gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会関西支部にて支部長をされている倉嶋麻理奈先生をお招きして、「性同一性障害とは」をテーマに、ご講演をいただきました。

昨今、性同一性障害やLGBTといった言葉がマスコミで取り上げられるようになりましたが、言葉の意味や概念を正しい知識として持っている人は意外と少ないという現状があります。
倉嶋先生からは、セクシュアリティの多様性について、「多様な性を考える4つの要素(身体の性・心の性・社会的性・性的指向)」をもとに、言葉の意味の解説や概念整理を丁寧にしていただきました。
また、ご自身が性同一性障害であると自覚された時のことを、幼少期から遡って語ってくださり、学生達は真剣に耳を傾けて聞いていました。

2013年、文部科学省は、学校教育機関における性同一性障害の全国調査をはじめて実施しました。
その結果、自分の今の性に違和感を覚えているため学校に特別な配慮を求めた小中高校生は606人、このうち性同一性障害と診断されたのは165人。

学生からは、「偏見とは、正しい知識を正しく理解していないことから生まれると思った。教員を目指す者として、今回の多様な「性」のあり方についてもっと考えたい」と述べていました。