『税の講演会』を開催しました
三郷キャンパスで11月6日(金)、奈良税務署の吉岡雅美署長と、奈良県総務部税務課の北條隆課長を講師にお迎えして、『税の講演会』を開催しました。
はじめに、本学ビジネス学部の西口清治教授が挨拶で税を学ぶ必要性を話し、講師のお二人を紹介しました。
吉岡奈良税務署長は、「知っておきたい税の意義や役割」について、まず、税金クイズの中で弥生時代には税金制度が存在していたこと、明治時代に実際にあったうさぎ税のことなどを、クイズ形式によって学生たちの関心を引き寄せ、税金について分かりやすく講演されました。
平成27年度の国の歳入(収入)と歳出(支出)について、歳入総額96兆3420億円のなかで消費税17.8%、所得税17.1%、法人税11.4%を占めること、また歳出の構成割合、公債残高の累計状況、国の財政を家計に例えた場合、身近な税金の使われ方、公立学校の児童・生徒1人当たりの公費負担教育費など具体的な数値を示し説明されました。
また、インターネット上での趣味程度の販売であっても、利益が発生すれば納税の義務が起きることと、そのことを知らずにいたため大きな問題になった事例をDVDで見ました。
次に、奈良県の北條税務課長は、「地方税について」のテーマで、奈良県の予算と歳入の状況、歳出予算と使いみちを円グラフで示すなどして講演されました。
特に、企業の数が少ない奈良県の税収構造の特徴として、平成27年度の県税収入の42.8%が個人県民税で占めているが税収が減少傾向にあること。法人二税(法人県民税2.8%と法人事業税12.4%)、自動車税13.7%が大きな割合を占めていることなどを図を用いて説明されました。最後に、「買い物で地元応援」、奈良に住所があれば「車の登録を奈良ナンバーに」についても説明されました。
最後に、渡辺邦博教授から講師へのお礼の挨拶があり成功裏に閉会しました。
この講演会はビジネス学部の「資産運用・ライフプランプロジェクト演習(指導:岩見昭三教授、西口清治教授)」と「スポーツレクリエーションプロジェクト演習(指導:渡辺邦博教授、三浦晴彦准教授)」の主催によるものです。講演の際にはこのプロジェクト演習を受講している学生に対して、講演内容がよく理解できるよう講演内容やポイントなどを記載する「課題用紙」が配られ、記入方法について岩見昭三教授が説明しました。