第3回「けいはんな子ども天文クラブ〜星の光のふしぎ」を開催しました
12月5日(土)、奈良学園登美ヶ丘中学高等学校の地学実験室において、第3回目となる「けいはんな子ども天文クラブ〜星の光のふしぎ」を開催しました。
この催しは、子どもたちに広く科学を学ぶ場を提供するK-SCAN(けいはんな科学コミュニケーション推進ネットワーク)が主催。K-SCANに関わる本学保健医療学部の嶋田理博准教授が講師を務め、奈良学園小学校の3・4年生をはじめ、周辺地域の児童とその保護者の方々も参加して全4回の講座が行われます。
今回は「太陽スペクトルの吸収線」を観測することから太陽系外惑星と宇宙の距離を測ることについて学びました。
まず班分けをし、参加者が2回目の講座で参加者が工作した手作り分光器を使い、スペクトルの中にある吸収線(カラフルなスペクトルの中にあるいくつかの暗い線)の位置と本数を数えました。その結果を班の中で話し合い、代表が発表しました。班によっては5本から60本というさまざまな観測結果の違いがあり、観測では観測する人の見方で結果に大きく差が生じることがることも学びました。
スペクトルを複数の星と比較することで、星が遠ざかっている速度、ひいてはその星との距離がわかることを教わりました。またそれがわかる理由としてのドップラー効果について、嶋田先生が救急車の例を話し始めると、複数の子どもたちから「そうそう知っています。ドップラー効果。遠ざかって行く救急車のバープーパープーという音が、低くなるやつですね」と発言があり、予想以上に子どもたちが、科学的なことに興味を持ち、知識もあることに、同席参観された親御さんから「へぇー」と驚きの声があがっていました。
最後に国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見えることについてのお話がありました。また観測できる日程も伝えられました。ISSの太陽電池パネルの大きさがサッカー場と同じくらいだという話に、子どもたちは「すごいでっかいな」と宇宙への興味をさらに羽ばたかせていました。
次回の講座は最終回。12月19日(土)13:00〜15:00に開催します。