第4回「けいはんな子ども天文クラブ〜星の光のふしぎ」を開催しました
12月19日(土)、奈良学園登美ヶ丘中学高等学校の地学実験室において、第4回目(最終回)となる「けいはんな子ども天文クラブ〜星の光のふしぎ」を開催しました。
この催しは、子どもたちに広く科学を学ぶ場を提供するK-SCAN(けいはんな科学コミュニケーション推進ネットワーク)が主催。K-SCANに関わる本学保健医療学部の嶋田理博准教授が講師を務め、奈良学園小学校の3・4年生をはじめ、周辺地域の児童とその保護者の方々も参加して全4回の講座が行われたものです。
今回はまず、前回までに学んだスペクトルの吸収線(黒い筋)は、特定の元素がそれぞれの波長の光を吸収することでできることを学びました。皆で作った手作り分光器で観察した太陽のスペクトルだけではなく、専門的な観測器を使うことで、遠くの星のスペクトルの吸収線も観察でき、その星がどのような物質でできているのかがわかることを学びました。
「これを実験的に証明したのは約200年も前の科学者ですね。実は今、皆が同じことに気づいているのです」という嶋田先生の言葉に、参加者の生徒から「おー、すごいな」と感動の声が思わずあがりました。
その後、資料で配布された太陽のスペクトルに光の波長定規を当てて、吸収線がある波長の位置と、それに対応する物質表を見比べるワークを行いました。
2時間目はスペクトルと、そこに出来た吸収線を調べることで、物質の組成だけではなく星の温度や表面の状態など、さまざまなことがわかることを学びました。