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日本教師学学会大会が本学で開催されました

3月5日と6日の2日間、本学で「教師学の創造に向けて」をテーマに日本教師学学会第17回大会が開催されました。日本教師学学会(会長=浅田匡早稲田大学人間科学学術院教授)は、「『教えること』『教える人』ということを問い直そう!」という目的で、教師学に関する研究・交流活動を展開している全国的な組織で、主に教育と看護の関係者が加入しています。今大会は本学の松田智子人間教育学部長が大会実行委員長を務めました。

今大会では、はじめに本学の梶田叡一学長が「現代社会の動向と教師のあり方・課題」と題した講演を行いました。講演では、「今こそ不易の人間教育を」と訴え、「グローバル化や科学技術の急速な高度化などによって、激変する社会への対応力を養うことは大切だが、それだけでは不十分である」と具体的な例を挙げて解説。自己の資質・能力を使いこなす「主体」の形成こそが人間教育であることを強調しました。そして、「習得」・「活用」・「探究」の3つのバランスが良い教育の必要性や指導の仕方のレパートリーを持つことの大切さを訴える一方、一点豪華主義の教育の欠点などを指摘し、「変化が激しい時代であればあるほど目標が大切」と述べて講演を終えました。

梶田学長の講演の後、120名余の参加者は、初日は5分科会、2日目は4分科会に分かれて、「教師の専門性と研修制度」や「新任教育の学びと熟達」、「養成課程の学生の学びと成長」といったテーマごとに掲げた自由研究発表(37件)を展開し、シンポジウム「Theory in Practiceを考える:『実践における知』はいかに身につくか」で締めくくりました。

また、初日の夜には、食堂「カトル・セゾン」で懇親会も開かれ、出席者同志の親睦も図られました。

参加者を歓迎するマーチングバンド部の演奏は好評でした。また、スタッフとして活躍した本学の学生は好印象を持たれ、「笑顔で対応してくれて感じがよかった」「とても親切丁寧に対応していただき、気持ちよく参加できた」といった感想がたくさん聞かれました。