平成28年度・第1回公開講座「り〜べるカレッジ」特別企画
平成28年度の第1回公開講座「り〜べるカレッジ」を王寺町りーべるホールにて開催しました。今回は特別企画「和&輪コンサート」と題し、歌い継ぐべき日本の懐かしい童謡や唱歌を楽しみながら、失われつつある日本の伝統文化、美しい景観、思いやりの心を再発見しようという主旨で行われました。
開場の時間からたくさんの方が来られ、開演時間にはホール収容人数270名を遥かに越え、急遽臨時のパイプ椅子を空きスペースに並べるほどの盛況ぶりでした。
開演にあたって奈良学園大学副学長の西口清治先生から「今までのり〜べるカレッジとは、今日はまったく違う雰囲気です。お集まりいただいた人の数も桁違いに違います。どうか今日は、楽しい時間をお過ごしください」と挨拶がありました。
続いて奈良学園大学講師の瀧明知恵子先生から「今日、聴いていただくのは、おじいちゃんおばあちゃんから、おとうさんおかあさんに、そしてお孫さんにつないでいく心の歌です。ぜひこの歌が途切れることなく、子どもさん、ご家族、学校、地域の和と輪になって広がっていくことを願っています」と言葉がありました。
コンサートは筝曲アンサンブルちくしのみなさんによる「宇宙の時(そらのうた)」から始まりました。和の楽器が織りなす幻想的とも言える音楽が、会場を包み込み、冒頭からまさに和のメロディーから生まれる心の輪が広がりました。
続いて瀧明知恵子さん(奈良学園大学講師)と木下清子さんの歌をはじめ、市民劇場さんごう少年少女合唱団、奈良県立郡山高校学校合唱部、王寺ジュニア合唱団フェアリーベルなどの独唱、2重唱、合唱などがあり、爽やかな歌声が会場に響き、参加者を癒しました。
またヴァイオリンやピアノなどの洋の楽器と、和の楽器のコラボレーションも、新たな創造の輪を感じさせる音色を響かせてくれました。
楽曲も、昔から聞き慣れたメロディーや、和のテイストを取り入れた新しい試みで生まれた曲もあり、歌い継ぐべき懐かしい文化と、未来に向けた新しい文化とを感じさせてくれました。
奈良学園大学の器楽演習受講生と和の音楽サークルの学生約30名も参加させていただきましたが、気持ちの良い挨拶と立っている地域の人に率先して席を譲る姿勢にお褒めの言葉をいただく場面もありました。学生もよい経験を与えていただけました。
最後に出演者全員とホールを埋め尽くした観客のみなさんと一緒に、誰もが口ずさめる「ふるさと」を大合唱しました。
本年度第2回の公開講座「り~べるカレッジ」は6月25日(土)10時〜11時30分、「脳の活動を測定する:脳波からfMRIまで」と題して奈良学園大学の宇津木成介先生を講師に開催します。