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「超高齢社会における生活支援に向けた地域産業創出を考える研究会」第6回講演会が開催されました

奈良学園大学登美ヶ丘キャンパスにおいて、12月1日(木)、公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構主催、奈良学園大学保健医療学部共催による第6回目の講演会「超高齢社会における生活支援に向けた地域産業創出を考える研究会」が開催され50名を超える方々にご参加頂きました。

同研究会は、高齢者の健康長寿支援活動や介護・看護・リハビリ支援などの現場の声(ニーズ)と大学や研究機関などの研究開発(シーズ)状況を知り、それによって「超高齢社会」に向けての新産業の芽が生まれるマッチング機会を設けることで、生まれた芽の育成支援を目的に開催されるものです。

今回はパナソニック株式会社エコソリューションズ社エイジフリービジネスユニット ロボット・リハビリ事業開発部部長の河上日出生氏による、基調講演から始まりました。「パナソニックにおける介護ソリューションの取組み」と題した講演で、高齢化が益々進んでいく我が国にあって、我が国屈指の企業が如何にして高齢化問題・介護問題に取り組んでいるかについて、開発商品である「離床アシストロボット リショーネ」(電動ケアベッドと電動車いすが融合したベッド)を具体的な事例としつつ、判りやすく解説頂きました。
続くニーズ紹介は、生駒市において、高齢社会の地域医療に真正面から取り組まれている生駒市立病院院長今村正敏氏より、地域包括ケアシステムの構築についての解説を踏まえ、今後なお一層必要とされるであろうプラマリーケア(家庭医)について興味深いご講演を頂きました。
最後に、シーズ紹介は、本学保健医療学部教授 吉村雅世氏よりの講演となりました。吉村氏からは「健康・不健康を問わず、すべての高齢者の心身の活性化を目指す援助活動」である「アクティビティケア」について、その適用の具体的事例の紹介を始め、効果や課題についても丁寧に解説がなされました。

最後に奈良学園大学保健医療学部学部長の守本とも子教授が閉会の挨拶を行い、無事に講演会は終了となりました。

講演会の後、会場では、今後のビジネスの関係構築のために講師の方々と名刺を交換する姿も見受けられました。

「超高齢社会における生活支援に向けた地域産業創出を考える研究会」は、奈良学園大学保健医療学部が共催しており、次回は、平成29年6月に奈良県社会福祉総合センターにおいて第7回目の講演会を予定しています。どうぞご期待ください。