2017年度FD研修会「ルーブリック評価の導入と実際」を開催いたしました。
3月9日(木)、登美ヶ丘キャンパスにて、ファカルティ・ディベロップメント研修会を開催いたしました。
当日は帝京大学高等教育開発センターの井上史子教授をお迎えして、「ルーブリック評価の導入と実際」をテーマに講義をしていただきました。
家庭における学費負担率が国際的にみても高い日本国内において、今後18歳人口も更に減少する見込みのなか、如何にして優秀な学生の人材育成に取り組むか、という観点から、学生の能動的な学習参加方法として広く行われるようになった「アクティブ・ラーニング」。本校をはじめ、高等教育の場で広く導入され始めているこのアクティブ・ラーニングにおいて、今回は能動的な学習参加によって学生が到達するべき目標や、単位を与える際の基準となる評価である「ルーブリック」に焦点を当てた講義内容となりました。
井上教授は講義の中で「〇×式の採点に比べて曖昧になりがちな、態度や技能といった評価を適切に判断するツールとして、ルーブリックを活用していただきたい」ということを強調され、全体を通して大変興味深い内容で、本学の先生方も熱心に耳を傾けていました。
講義の後には、休憩を挟んでグループワークの時間を設けました。先生方は3つのグループに分かれて、制限時間の中で実際にルーブリックを作成して相互に議論を交わしました。実際に作ってみると、ルーブリックはそのカリキュラムによって、ベーシックなものから学生の能力や到達目標に応じて変容するものであり、その変遷のプロセスについて蓄積し共有する大切さについても再確認することとなりました。
とても熱の入った研修内容で、参加された先生方も時間の流れが早く感じたことと思います。最後にFD委員会の上本野先生より「大変わかりやすい講義に加え、他の先生方がどのような授業をされているかを伺う機会を持つこともでき、有意義な研修会となりました。今後も継続して行いたいと思います」との言葉で締めくくられました。