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平成30年度人権講演会を開催しました

3月18日(月)、平成三十年度・人権講演会を本学の教職員を対象に開催しました。
講師に奈良女子大学副学長の三成美保先生をお招きし、「ハラスメントを防止するために〜無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)の排除〜」をテーマにご講演をいただきました。

まず最近のニュースでも取り上げられたセクハラ(セクシャルハラスメント)をはじめ、多くのハラスメントが招いた事例についての紹介がありました。
そうしたハラスメントにがなぜ起こるのかということについて、主に加害者だけではなく被害者自身も気づいていない無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)が最大の原因であることについてお話をいただきました。
旧来からの思い込みや、見かけや性別、職業、国籍、社会的な地位や肩書きに無意識の中でイメージが形成され、ステレオタイプな考え方で、人を評価してしまうことが日常生活の中でもよくあります。そうした傾向が時には人格を否定してしまうことにもなりかねません。
まずは無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)による意図しない偏見や差別を、まず自らが気づくことが大切であると教えていただきました。

次に性的な偏見が、実際にどのように影響しているかについて、グラフを示しながらご説明いただきました。また、そういった偏見による判断の偏向を回避するために行われている海外の事例などもご紹介いただきました。
また特にアカハラ(アカデミック・ハラスメント)の事例と対策について、お話をいただきました。ハラスメントに関する相談件数が増えれば増えるほど、ハラスメントが頻発しているという捉え方ではなく、むしろハラスメント防止システムが「健全」に機能していると考えるべきであると教えていただきました。

最後に質疑応答があり、教職員らから、時間が足りなくなるほど多くの質問がありあした。

今回の研修会を契機に、一人一人が無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)について自覚していくことで、ハラスメントとは人権侵害であるということを認識し
学内だけではなく、未来の人を育てる教育機関として、社会に対して積極的に啓発していくべきであると感じました。