【人間教育学部】1/30 教職表現力演習Ⅰ・Ⅱ-授業レポ「劇遊び発表会」
2020年1月30日(木)幼稚園専修に所属する1回生の授業「教職表現力演習Ⅰ」(担当:人間教育学部大淵裕美講師)および2回生の授業「教職表現力演習Ⅱ」(担当:人間教育学部高橋千香子講師)の合同授業にて、元宝塚歌劇団花組副組長・紫峰七海氏を講師にお迎えして、1年間の授業成果である「劇遊び発表会」を行いました。
1回生は、後期より、3つのグループに分かれて絵本「11ぴきのねこ」シリーズから台本を作成し、舞台化する取り組みを行ってきました。2019年10月31日にも、授業の一環として紫峰先生をお招きし、発声練習や自分たちで作成した台本に基づく立ち稽古をつけていただく機会がありました。
立ち稽古を受ける学生たち
3か月後に当たる「劇遊び発表会」では、直前まで絵本に忠実に再現した大道具や小道具の作成や、舞台の進行等を確認し、工夫を凝らしていました。初めての発表に緊張が見えましたが、各グループとも保育者として必要とされる表現力の学びの成果を発揮していました。
「11ぴきのねことあほうどり」
「11ぴきのねことへんなねこ」
「11ぴきのねこふくろのなか」
2回生も後期から3グループに分かれ、劇発表会に向けて取り組みを始めました。2回生は、幼稚園や保育所の劇遊び発表会でも用いられることの多い昔話の題材から、「赤ずきん」「しらゆきひめ」「ももたろう」を選び、絵本をもとに自分たちで台本を作成し、大道具、小道具、背景などを作成しました。2回生は昨年度の「教職表現力演習Ⅰ」においてペープサートの発表会を行った際、紫峰先生に指導を受けています。今回は、さらに発展した劇表現を通して自分たちの成長を観ていただく良い機会になりました。
発表会本番では、セリフが出てこないハプニングもありながら、舞台上で協力し合い、一人一人が物語の登場人物として、生き生きと楽しく表現することができました。またピアノによる曲や効果音を工夫しているグループもありました。
「赤ずきん」
「しらゆきひめ」
「ももたろう」
最後に、紫峰先生より講評をいただきました。学生たちの成長に感心されるとともに、宝塚歌劇団でのご経験を踏まえながら、保育者としてよりよい劇遊びを行ううえでの心構えや具体的な改善点などをご指導いただきました。
劇遊び発表を真剣に観る紫峰先生と学生
紫峰先生による講評
受講学生の感想を一部紹介いたします。
「紫峰先生からのアドバイスを受けて、劇を行う時に、自分がセリフのあるシーン以外でもただ、立っているだけでなく、その役に合わせた動きをすることや、観客側に背を向けないなど、劇において重要な事を学ぶことが出来ました。先輩方の劇を見て、場面展開や小道具など、とても参考になったので、自分が2回生になった時に先輩方のような劇を作ることが出来たらいいなと思います。そして、劇以外の面でも努力したいです」(1回生)
「劇遊びは、1年の集大成である行事の生活発表会にもよく行われるだけあって、とても準備や練習に時間を要するということや、劇遊びは1人ではなし得ないということを学びました。次年度に向けて、グループで均一に連携を取るということ、個々の役割分担をはっきりさせるということ、発表の日から逆算して、見通しを持って、準備に取り組むことが自分自身の課題です」(2回生)
プロの舞台人の方から直接ご指導いただくとても貴重な機会となっただけでなく、上級生・下級生合同での実施により、学年を超えて相互に研鑽し合える学修の場となりました。