大学院

大学院 リハビリテーション学研究科

・リハビリテーション学研究科
・リハビリテーション学専攻[修士課程]

現場に活かせる実践的研究能力を修得した リハビリテーションの高度専門職者を育成する

 医療全体が高度化・多様化する中で、リハビリテーション医療においても新しい知識や技術を主体的に習得し、それを科学的根拠に基づいた臨床実践力に高めるためには高度な専門性と臨床的な研究能力が必要です。
また、リハビリテーション医療においてはチーム医療が必須となり、多職種間連携の理論を理解し、チームの中で多職種間での意見や方針を調整する能力や各専門職者がリーダーシップを兼ね備え、組織を積極的に管理運営する能力が必要とされています。
 一方で、2025年に迫る地域包括ケアシステムの構築では、障害の予防や改善、生活の再構築、そして地域社会における自立生活の安定化と生活の質(QOL)の維持・向上を目指す上でリハビリテーション専門職者の役割が拡大。
さらに、「どのように年老いても、障害があっても住み慣れたところで、その人らしく暮らし、自立した社会的存在であること」を大切にする地域リハビリテーションの理念を具現化させることが期待されています。
 そこで、本研究科では、本研究科の教育・研究上の目的を踏まえた上で、以下の①から③に示すリハビリテーションの高度専門職者を育成します。

① 臨床現場において科学的根拠に基づいた臨床実践能力を備えた人
② 地域包括ケアシステムにおける連携・調整能力を備えた人
③ 臨床的医療と地域における生活支援を包括する広い視野を持って
 リハビリテーション領域の問題解決を図る能力を備えた人
CP [カリキュラムポリシー]
教育課程や教育方法の特色
  • ●医療・保健・福祉の総合化と拡大を背景に多様化・高度化するリハビリテーションへのニーズに対応できる専門的知識・技術を修得するための科目を備え、体系的・組織的な教育を行う
  • ●臨床や地域の現場においてリハビリテーションの実践を阻害する課題を発見し、科学的根拠にもとづいた解決に寄与する能力を養成するために、研究法に関する講義と演習の科目を備え、課題解決の過程を系統的に学修させる
  • ●リハビリテーション領域の臨床・地域支援・教育・研究などの分野で指導的・中心的な役割を果たす能力を養成するために、組織の運営、職種間連携、教育法を含む科目を備え、各人の目的に応じて履修可能な教育課程とする
  • ●高い倫理観に基づいてリハビリテーション領域の課題に対処し、解決への方策を積極的に提案できる能力を養成するために、特別演習、特別研究の科目を設け、研究を指導する
  • ●学習成果の評価は各授業科目の達成目標と評価方法をシラバスに示し、レポートや課題などにより総合的に行う
DP [ディプロマポリシー]
学位授与要件に基づき修得する能力
  • ●多様化・高度化するリハビリテーション関連業務が可能な専門性の高い実践力と知識・技術を身につけていること
  • ●臨床や地域におけるリハビリテーションを阻害する課題を発見し、科学的に分析し課題解決に寄与することができる能力を身につけていること
  • ●リハビリテーション領域における臨床・実践・教育・研究などに取組む高度専門職業人として指導的・中心的な役割を果たすことのできる能力を身につけていること
  • ●高い倫理観に基づいて、専門性を追求し、リハビリテーション領域の研究課題に主体的に取り組むことができる能力を身につけていること
深める
専門分野

社会の要請にこたえる
リハビリテーション専門職者の2つのリハビリテーション学分野

臨床実践
リハビリテーション学
分野
リハビリテーションの最新知見や
治療技術を学修します
「臨床実践リハビリテーション学分野」では、高齢化により対象者が増加している運動機能障害、内部機能障害、そして高次脳機能・心理障害に対するリハビリテーションの最新知見や治療技術を学修し、科学的根拠に基づいた臨床実践力を備えた人材を養成します。
生活支援
リハビリテーション学
分野
高齢者リハビリテーションといった
生活支援に必要な知識と技術を学修します
終末期および緩和ケアを含めた地域リハビリテーション、疼痛ケア・リハビリテーション、そして高齢者リハビリテーションといった生活支援に必要な知識と技術を備え、今後の地域包括ケアシステムを推進できる人材を養成します。
また、両分野に共通する人材像として、多職種間連携の中でリーダーシップと調整能力を発揮し、組織の専門職者に対する教育やモチベーションを管理する能力を養成します。
学びの
ポイント

リハビリテーション専門職者の
2つのリハビリテーション学分野 キャリアアップを応援
臨床の場と生活の場におけるリハビリテーション領域の専門性を追求し、高い専門性を備え、リハビリテーション実践におけるリーダーシップを発揮し、社会に貢献する高度専門職業人を養成する。

社会人が修学・研究しやすい環境

リハビリテーション専門職者の資質向上に貢献する目的で、社会人の受け入れを行います。
勤務しながら通学できるよう、夜間、土曜日、集中講義開講や、修業年限を3年に延長する長期履修学生制度を活用するなど、仕事をしながら学べるよう配慮しています。

修了までの流れ

2年以上在学し、履修規程に基づく修了所要単位数以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査および最終試験に合格する必要があります。

想定される卒業後の進路

TYPE01 高度専門職業人として、医療機関等に勤務
TYPE02 さらに高次の教育(大学院博士後期課程等)・研究機関に進む
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