学部・大学院
大学院 看護学研究科
看護学専攻[修士課程]
さらなる高度なヒューマンケアを現場に
高度なヒューマンケアを提供できる
保健医療専門職者を養成します。
今後、社会の要請が高まる3つの看護学分野において、
卓越した実践力を発揮する看護師を目指します。
特色のあるカリキュラム
社会要請が高まる看護の「在宅」「育成」「精神」の3分野の専門性を高める
医療現場での豊富な経験を生かして、より高度で実践的な講義や演習を行います。
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在宅看護学分野
地域において、患者さんが自分らしく過ごしていけるケアを探究します。
老年看護学を基盤に在宅看護と訪問看護及び慢性期看護の分野を統合し、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的にする地域包括ケアにおける看護について探究します。
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育成看護学分野
次世代を担う子どもの育成により深く関わるケアを探究します。
母性・女性看護学と小児看護学の分野を統合し、親になる準備段階にある思春期から周産期、子育て期、そして生まれてきた子どもの小児期の看護について探究します。
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精神看護学分野(CNS)
専門看護師の資格取得を視野に精神の健康保持や増進、疾病予防を探究します。
入院精神医療と地域精神医療の場で高度な看護を実践し、看護職者や多職種のコンサルテーション、組織のマネジメント、教育、研究、精神医療の場で生じる倫理的な課題をトラウマ・インフォームドケアの視点で解決する能力を修得します。
CNSを履修するコース(精神看護専攻教育課程)
精神疾患患者に対して高い水準の看護ケアを提供する精神看護専門看護師をめざすコースです。
精神看護専門看護師の看護ケアの対象は、精神科で治療を受ける患者さんだけにとどまらず、
身体的疾患により不安定な精神状態に陥った患者さんやその家族の心のケアを行うため、さまざまな診療科を体験する場合もあります。
看護師のキャリアアップを応援
医師不足や超高齢社会という社会問題を背景に、看護職の活躍が大いに期待されています。
社会で活躍する看護職者の皆さんが、修学しやすい環境を整えスキルアップを支援します。
大学院 看護学研究科の
学びの2つのポイント
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高度なヒューマンケアを提供できる保健医療専門職者を養成
地域保健医療の推進のために重要な、在宅看護、育成看護、精神看護の分野における専門性を高め、他職種連携のもと、リーダーシップがとれる高い能力を備えた高度保健医療専門職者の養成をめざします。
また、精神看護学分野には、CNS(Certified Nurse Specialist)を履修するコースも設置しています(精神看護専攻教育課程)。高い専門性と総合的な視野をもち、独創性・指導性を発揮できる精神看護専門看護師を養成し、地域のニーズに応えます。 -
社会人が修学・研究しやすい環境
看護職者の資質向上に貢献する目的で、社会人の受け入れを行います。勤務しながら通学できるよう、夜間、土曜日、集中講義開講や、修業年限を3年に延長する長期履修学生制度※を活用するなど、仕事をしながら学べるよう配慮しています。
※CNSを履修するコースは、長期履修学生制度は利用できません。
教育課程の概要
カリキュラムは、基盤科目、専門科目、研究科目からなり、修了要件は30単位以上(CNSを履修するコースは44単位以上)となります。
★ 必須科目
修了要件及び履修方法
基盤科目から必修6単位を含み10単位以上、専門科目から3つの分野のうち1つの分野を主たる分野として演習2単位を含む8単位以上及び他の分野から4単位以上の計12単位以上、研究科目から特別研究8単位を加え、合計30単位以上を修得し、修士論文の審査及び最終試験に合格すること。 ただし、精神看護学分野の急性期精神看護学特論と地域移行支援精神看護学特論、実習科目は除く。
CNSを履修するコースにおいては、基盤科目16単位以上(国際医療特論、看護倫理特論、看護研究特論、臨床薬理学、病態生理学、フィジカルアセスメント12単位必修、コンサルテーション論、看護理論特論、看護教育学特論、看護管理学特論から4単位以上)、 専門分野24単位以上(特論4科目8単位、演習2科目4単位、実習4科目10単位はそれぞれ必修、急性期精神看護学特論または地域移行支援精神看護学特論からいずれか1科目2単位選択)、研究科目から課題研究4単位を加え、合計44単位以上を修得し、課題研究の成果の審査及び最終試験に合格すること。
修了までの流れ
2年以上在学し、履修規程に基づく修了所要単位数以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文または特定の課題についての研究の成果の審査および最終試験に合格する必要があります。
※3分野のうち1つを主たる分野として演習2単位を含む8単位以上、及び他の分野から4単位以上。
[ 精神看護専門看護師資格CNSについて ]
本学大学院修了後、専門看護師の資格を取得するには次の条件を満たす必要があります。
①看護師免許を所有している。
②看護師免許取得後の実務研修が通算5年以上あること(うち3年間以上は専門看護分野の実務研修。
なお、実務研修とは、精神科病院・総合病院の精神科病棟・精神科病院の外来や訪問部・精神科クリニック・精神科デイケア・精神保健福祉センター等の場での実務経験)
③看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得していること。
特別研究
概要 | 「精神看護学分野」「在宅看護学分野」「育成看護学分野」の3分野にかかわり、学生が作成した研究計画をもとに具体的な研究へと導き、論文を完成させるための指導を行います。 |
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目標 |
【1】
研究計画書の作成に関する基本的な知識を説明できる。 【2】
専門看護領域の発展や専門知識・技術の向上を図るために、科学的思考や論理的思考に基づいた研究活動を行える。 【3】
研究を推進するにあたり確かな倫理観に裏付けられた研究的態度を身に付けることができる。 |
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課題研究 CNSを履修するコースのみ選択
概要 | 精神看護学実習で取得した精神看護専門看護師の技法について、理論的、広範囲な文献からクリティークし、実践を概念化し新たな技法も開発、有効性の検証または理論開発を行い、課題研究の論文を完成するための研究指導を行います。 |
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目標 |
【1】
学習内容の中から、精神看護専門看護師の実践の中で生じる課題を抽出する。 【2】
研究テーマにふさわしい知見を得て、修士課程修了に相当する課題研究論文をまとめる。 |
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大学院看護学研究科 研究指導教員
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精神看護学分野(CNS)
上野栄一 教授(研究科長)
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在宅看護学分野
(老年期を含む在宅看護学分野)
臼井キミカ 教授
(慢性期を含む在宅看護学分野)
岩本淳子 教授 -
育成看護学分野
服部律子 教授
宮本雅子 准教授