研究室訪問

  • 人間教育
    学科

    • 准教授
    • クサノ ツヨシ 草野 剛
  • 乳幼児教育専修 准教授 草野 剛(クサノ ツヨシ)

プロフィールを教えてください

  • 岐阜県の公立小・中学校の教員を34年勤め、令和7年4月より奈良学園大学人間教育学部の教員になりました。小学校1年生から中学校3年生までのすべての学年を担任しましたし、全校児童28名というへき地小規模校で複式学級の担任も経験しました。
    教師という職業は、児童生徒に教えるだけではなく、児童生徒から学ぶことがたくさんあり、毎年あたらしい感動があります。今年からは教師を目指す学生と一緒に学び、素敵な先生をたくさん送り出していきたいと思います。

どんな研究をされているのですか?

  • いじめや不登校といった学校での生徒指導上の諸問題の解決について研究しています。いじめをなくすために児童生徒が中心となって取り組む活動をや先生方がいじめを早期に発見して、解決へと導く方法を模索しています。また、小学校から中学校への移行期不安を解消し、中学校への適応を促す方法を学校だけでなく、PTAとも協力して進めています。
    また、先生方を応援するプロジェクトを行っています。産休・育休から復帰された先生が子育てと仕事を両立するための支援をしたり、若手の先生の指導力向上の勉強会を行ったりしています。

今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください

  • 担任した児童が中学校への進学をとても不安に感じ、何度も相談しながら無事に中学校生活になじんでいったことをきっかけに、「もっと子どもたちに安心感を与えることができる先生になりたい」と思いました。そこで、兵庫教育大学の大学院で生徒指導について学んだのが今の研究につながっています。
    卒業した児童・生徒からお手紙をいただいたり、同窓会や結婚式で会ったりするたびに担任していたころの話題になるので、当時のことを懐かしむとともに、「やっぱり先生っていう職業はすばらしいな」と実感させられます。

担当している授業の中の1つを紹介してください

  • 生徒指導・進路指導論

生徒指導・進路指導論はどんな授業ですか?

  • 「生徒指導提要」をもとに、現在の学校が抱えている生徒指導上の諸問題を理解し、それらを適切に解決できる教師の資質と能力の向上を目指しています。ただ「こんな問題がある」、「こんな現状である」、「その理由としてはこうしたことが考えられる」といったことを知るだけではなく、いじめをなくすためには、どんな取り組みができるのかなど学校での具体的な取組についても考えます。
    生徒指導というとマイナスの印象もあるかと思いますが、児童生徒が毎日の学校生活を楽しく、生き生きと送るにはどんな支援ができるのかを考えるので、とても前向きな授業です。

趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください

  • 電車に乗って、お出かけをするのが楽しみです。私はこの4月に転居しましたので、電車に乗って、いろいろなところへ出かけたいと思っています。登美ヶ丘は奈良市内はもちろん、大阪や神戸、京都へのアクセスも良いので、出かけるにはとても便利な場所です。
    先日は野球部の応援に大阪南港まで行きました。大阪まで50分で行けるのは魅力です。また、橿原神宮へ参拝にも行ってきました。せっかく近鉄に乗れるので「あをによし」にも乗車して京都まで足を延ばしてきました。