研究室訪問

  • 人間教育
    学科

    • 講師
    • イシハラ ユキコ 石原 由貴子
  • 乳幼児教育専修 講師 石原 由貴子(イシハラ ユキコ)

プロフィールを教えてください

  •  38年間、公立幼稚園で毎日子どもたちと生活をしてきました。子どもたちとの生活は、本当に楽しく「今日は、どんな面白い遊びを始めるのかしら?」「どんな驚きがあるかしら?」と、ワクワクしながら幼稚園に行ったものです。教頭や園長になってからは、クラスを持つことはなくなりましたが、その分一人ひとりとじっくりと関わる時間をもつことができたかなと思います。
     現在は、将来、幼稚園や保育園の先生になりたいなと思う学生さんたちに、保育の楽しさや奥深さを、保育現場での実際の子どもたちの様子をお話したり、映像を見たりしながら伝えています。

どんな研究をされているのですか?

  •  子どもたちは、遊びの中で様々なことに出会います。その中で、たまたま出会ったことや偶然に出会ったこと、予想外の発見をしたことなどを、どのように遊びを展開していくのか、また、そのことをどうに子どもの育ちや学びにつなげていくかなどの保育の実践研究を行っています。
     保育現場は、若い先生が多くなりました。その先生たちが、子どもの遊びや保育をおもしろがって取り組んでいく過程の研究もしています。

今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください

  •  子どもたちがたまたま出会ったことから遊びが楽しく面白く展開していったエピソードは数え切れません。そのような遊びの中では、子どもたちは生き生きしていました。そんな子どもたちと一緒に生活していた私は、とても幸せでした。
     そのような思いを、若い先生方にも実感として味わってもらいたくて、保育現場で頑張っている先生たちを応援するつもりで取り組み始めました。
     今も、保育現場にいくとワクワクしている自分がいます。

担当している授業の中の1つを紹介してください

  • 幼児理解

幼児理解はどんな授業ですか?

  •  「保育は、幼児理解に始まり幼児理解に終わる」と、言われています。幼児を理解するといっても、幼児の行動を分析して、この行動にはこういう意味があると決めつけて解釈をすることではありません。また、一人一人を一般化された幼児の姿の基準に照らし合わせて、評価することでもありません。幼児を理解するとは、一人一人の幼児と直接に触れ合いながら、幼児の言動や表情から、思いや考えを理解しつつ受け止め、その幼児のよさや可能性を理解しようとすることです。そのためには、幼児とともに生活をしながら、表面に表れた行動から内面を推し量り、内面に寄り添っていこうとすることが大切です。
     授業では、そのようなことを多くの事例から学んでいきます。

趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください

  •  観劇や映画鑑賞、スポーツ観戦をすることが多いです。また、本屋さん巡りをすることも好きです。