研究室訪問

  • 人間教育
    学科

    • 准教授
    • マツオカ カツノリ 松岡 克典
  • 小学校専修 准教授 松岡 克典(マツオカ カツノリ)

プロフィールを教えてください

  •  大学卒業後、全国的に教員採用が氷河期だったことと、その反面バブル全盛期だったこともあって商社に就職しました。
     しかし、教師になりたいという夢を諦めきれず、採用試験にチャレンジしました。
     大阪市立小学校、国立小学校、私立小学校にそれぞれ10年くらい勤務し現在に至ります。
     一般企業・公立小学校・国立小学校・私立小学校とあらゆる職種を経験しているレアな人間です。それぞれの職種について気になることがあれば相談してください。

どんな研究をされているのですか?

  •  算数科を中心に授業デザインの研究をしています。
     時代が求めている授業の在り方や指導方法について実践を通して研究を進めています。また、これからの未来、10年先20年先に実現可能な新たな授業方法についても模索しています。
     これまで色々な授業を参観してきましたが、授業が上手な先生のクラスは崩壊しません。子ども達が夢中になって取り組める魅力ある授業づくりを目指すと共に、全国の先生方が実践できるような授業モデルを考案しています。

今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください

  •  大阪市の新任校の校長が大阪市小学校教育研究会の会長だったため、その方の推薦で大阪市教育研究会算数部に入ったのが、算数教育を研究するきっかけになりました。
     公立・国立・私立の小学校を経験し、研究活動に重点を置くだけではなく、将来の教員の育成に力を注ぐことが責務であると考えるようになりました。
     それは、ある医師が「臨床医が救える患者の数はしれている。せいぜい数千、数万の単位だろう。しかし、基礎研究の成果は何億、何十億という人を救える。」と話されたことがきっかけでした。
     その話を教育の場に置き換えて考えると、「教員が教える子供の数はしれている。しかし、教員を育成する立場になれば、さらに多くの子供達を教えることができる。」と思ったのです。
     時代の要請、子ども達の願いに応える教育、学力を高める授業をつくり出すために、これまで培ってきたことを小学校教員志望の学生に伝授し、理論と実践の統合化を図るための一端を担うことができればと考えています。

担当している授業の中の1つを紹介してください

  • 算数科指導法

算数科指導法はどんな授業ですか?

  •  小学校で授業する際に役立つ算数の教え方や授業づくりについて、講義と模擬授業を通して学修しています。
     具体的には、知識偏重ではなく、子どもが目の前の新しい課題に対して、自分が今まで身につけてきた知識や技能を上手く活用し、自ら壁を乗り越え解決していくという問題解決型の指導法について学んでいます。
     教材研究の仕方や指導法のノウハウをこれからの教員として羽ばたく学生に伝授し、問題解決型の指導法について理解を深めています。

趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください