人間教育
学科-
- 講師
- ナカダ ヒロシ 中田 浩司
プロフィールを教えてください
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大阪府堺市出身。
中学校までは大阪、高校は和歌山、大学は兵庫、大学院は京都、そして本学に赴任して奈良と、近畿の2府4県のうちほとんどの府県に縁がありました。おかげで、関西弁の微妙な聞き分けが得意です。
大学の時に第二外国語として何気なく選んだフランス語の勉強が楽しくなり、その後、フランスの文化、思想に関心を持ち、フランスの教育思想を研究しようと志しました。
フランスのストラスブールおよびナントという街に留学をしたあと、いくつかの大学で非常勤講師や専任教員を経て、2024年4月に本学に赴任しました。教育原理や道徳教育の指導法を担当しています。
また、フェンシングという競技にプレーヤー、審判、試合運営という立場で関わってきました。2021年に開催された東京オリンピックにも運営者として参加しました。現在も日本フェンシング協会でルール・審判委員会の役員をしています。
どんな研究をされているのですか?
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18世紀のフランスの教育思想を研究しています。
とくに、コンディヤックという哲学者の教育論について研究をしています。
コンディヤックは、イタリアのパルマ公国の王子の家庭教師としてパルマに赴任し、約10年間王子の教育を行いました。その際に執筆された『パルマ公国王子のための教程』という著作を主たるコーパスとしながら、コンディヤックの教育論がそれまでの君主の教育論とどの点で共通しているのか、また異なる点はどのようなものか。さらに、コンディヤックの教育思想が、後の世の中で生まれる公教育思想にどのような影響を及ぼしたかということを研究しています。
今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください
- 大学2年生の時にフランス語を学ぶことに面白さを感じ、数百年も前の人の著作を辞書を使いながら読んでいくことに楽しさを覚えました。最初は、17世紀、18世紀のフランスの哲学者たちが残した著作を読みながら、「人間とは何か」という問題を考えていました。しかし、ルソーの『エミール』やコンドルセなどのフランス革命期の公教育論を読むことで、「いかにして人間を教育するか」という問題に至りました。そこから18世紀のコンディヤックの教育論、さらにはフランスの教育の歴史にも関心が湧き始めました。
担当している授業の中の1つを紹介してください
- 道徳教育の指導法
道徳教育の指導法はどんな授業ですか?
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特別の教科となった道徳の指導法の授業を担当しています。
受講生の皆さんには自分自身が小学校や中学校で受けてきた道徳のことを振り返ってもらいながら、いかにして道徳の授業を展開していくか、「考え、議論する道徳」を可能にするために、どのような発問をすれば良いかということを共に考えています。
趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください
- 趣味はコーヒーを飲みながら、本を読むことです。