研究室訪問

  • 看護
    学科

    • 助教
    • イズミ ユズキ 泉 抽岐
  • 乳幼児教育専修 助教 泉 抽岐(イズミ ユズキ)

プロフィールを教えてください

  • みなさん、初めまして。基礎看護学領域の泉抽岐です。
    私は看護がとても楽しくて大好きです。看護の対象者に「なぜ」この看護が必要なのかと目的を考え、「何を」「どのように」と看護実践するためには、知識と技術と態度(心)が大事になります。「看護って学ぶほどに楽しくなる」と教育の大切さを実感し、病院で看護師として経験を積み、看護教育の道を歩みだしました。
    看護専門学校の専任教員として「看護を学びたい。看護師になりたい!」と意欲をもった学生への看護教育をおこない、大阪府看護協会の教育部では「より良い看護をしていきたい」と考える看護師のスキルアップのための研修や学会運営等の看護教育に携わりました。また、府立高校の非常勤講師として「看護って何?」と、これから看護を知る高校生に看護の教育をおこないました。そして、短大の看護学科の助教を経て、現在に至ります。
    看護を知りたい、学びたい人の瞳はいつも輝いており、私自身も常に凛とした気持ちになります。様々な看護教育の場で得たスキルを活かし、これからも「看護が大好き」と思ってもらえる看護教育を探求していきたいと思います。共に看護を語りましょう!

どんな研究をされているのですか?

  • ① 看護学生の学習意欲とキャリアレディネス
    ② 性感染症予防教育

今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください

  • ① 看護学生の学習意欲とキャリアレディネス
    研究を始めたのは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の時期でした。看護学生の学習環境の変化(オンラインの講義や、臨地実習から学内実習になる等)や看護師の疲弊がニュースで取り上げられることが多かったため、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が、看護学生の学習意欲やキャリアレディネスに対してどのように影響を及ぼしているかを調査研究しました。現在、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行となり、看護学生の学習や生活環境の変化もありますが、今後も看護学生の学ぶ環境、感染症に対する意識と行動について考え、学習意欲とキャリアレディネスの向上にむけて研究を続けていきたいと思います。
    ② 性感染症予防教育
    私は「若者が若者に性を語る」ということをテーマに、看護学生の時からHIV/AIDSの性感染症予防の啓発活動やボランティアを、ライフワークとして続けてきました。2015年より性感染症予防教育に関する研究をしています。性に関して正しい知識を得ることで、自分自身や大切な人を守ることになります。そして、偏見や差別をなくしていくことにつながります。研修や教材を通して、一人でも多くの人が、知らなかったことを楽しみながら知り得るのを大切に、研究をしていきたいと思います。

担当している授業の中の1つを紹介してください

  • 看護技術の基礎Ⅱ 「面接技法」

看護技術の基礎Ⅱ 「面接技法」はどんな授業ですか?

  • 看護技術の基礎Ⅱで、私が担当している「面接技法」についてお話をします。
    看護の対象となる人を個としての存在・その人らしさ、全人的にとらえるには、フィジカルイグザミネーションによる身体的な観察結果や検査・モニター類からのデータ、対象の訴えや表情、現在の心理・社会的状況など多くの情報を得ることが大切になります。
    面接技法では、看護の対象となる人の外観や表情、訴えから徴候や症状を捉えていくことができるよう、対面して五感を使いながら直接観察して問診をしていくことを学びます。また、問診では対象となる人の心理や社会的状況を推しはかりつつ理解するために、コミュニケーションにより信頼関係を得ることが大切です。講義では、学生同士で問診をするペアワークをおこない、振り返り学びを深めています。

趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください

  • 「Nursing is Art」
    Color(色)や芸術は、看護と通じており人の心を癒してくれると感じ、心機一転、色彩やグラフィック・デザインを学びました。学生に戻って講義や試験に挑むことで、看護学生の気持ちがより理解できる機会にもなりました。カラーコーディネータとUC(色のユニバーサルデザイン)アドバイザーの資格を取得しました。今後、看護教育において、教材開発や講義の中でスキルを活かしていきたいと思っています。興味がある方は、ぜひ、研究室に遊びに来てくださいね!