看護
学科-
- 教授
- ハットリ リツコ 服部 律子
プロフィールを教えてください
-
高校卒業後、京都大学医療技術短期大学部の看護学科と専攻科助産学特別専攻で看護学と助産学を学びました。
卒業後は、京都大学医学部附属病院で助産師として勤務し、産科分娩部で周産期のケアや不妊治療を受けられる方々のケアに携わってきました。この時の経験が、大学院修士課程で不妊治療を受けて出産された女性の母親役割の獲得について研究するきっかけとなりました。
その後、母校でもある京都大学医療技術短期大学部の助手として看護教育に携わるようになり、現在に至っています。この間に、大阪教育大学大学院修士課程、名古屋市立大学大学院人間科学研究科博士後期課程で学び、研究に取り組んできました。
どんな研究をされているのですか?
-
「親になるってどういうことなのか」について研究してきました。最初にこの研究に取り組んだのは大学院修士課程の時です。その時の結果から、親になる前の準備状態が重要なのではないかと思い、若者の親準備性についての研究に取り組んで博士号を取得し、それ以来「親になるプロセス」に関するテーマに取り組んできました。
最近は、どうすれば効率的で効果的な教育ができるかと思い、看護教育に関する研究にも取り組んでいます。
今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください
- 臨床で助産師として働いているときに、長く不妊治療を受けてようやく出産されたお母さんが、赤ちゃんが泣いていてもじっと見つめているだけで抱き上げようとされない場面をみて、なにが起こっているんだろう、と思ったのがきっかけです。この研究の結果、親になる前から親になる準備が始まっていて、これは親になるプロセスでは重要になってくるのかもしれないと気づいたことが、その後、若者の親準備性の研究に取り組むきっかけとなりました。
担当している授業の中の1つを紹介してください
- 母性看護学概論
母性看護学概論はどんな授業ですか?
-
この授業では「母性看護学」という妊娠・出産・子育ての時期の母子、子どものからだから大人のからだへと変化する思春期とそれ以降の女性の健康を支援するための看護学への「入門」のような科目です。
母子関係や母親になるプロセスに関する理論や、母性看護に関係する法律や制度、母子を取り巻く環境について学びます。後半では、女性の健康に関する課題などについても学びます。
趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください
-
私は、旅先でその土地の人々の暮らしや文化に触れることが好きです。最近は忙しくて、なかなか長い旅行には出かけられなくなりましたが、海外旅行も好きで、ハワイでのんびり「暮らすように」過ごす時間が特にお気に入りなので、ぜひ、また出かけたいです。
新型コロナウイルスの感染拡大後は、近くへの「プチ旅行」ばかりですが、近くでも行ったことがない場所がたくさんあって驚きました。最近は「行ったことがない場所」を探すのも楽しみになりました。水族館に行くのも好きで、最近出かけた鳥羽水族館では、オットセイに見つめられてしまいました。