研究室訪問

  • 看護
    学科

    • 助教
    • イノウエ ミチコ 井上 理子
  • 看護師課程 助教 井上 理子(イノウエ ミチコ)

プロフィールを教えてください

  • 学校教育に携わって5年目です。
    それまでは、病院の看護師として働いてきました。
    これまで、身体や心の病気をもつ、多くの方々と出会ってきました。
    そして、教員になる前の約10年間は、病院で働いている看護師の教育を担ってきました。
    毎年多くの新人看護師を迎えていると、看護師になる前に身に付けておいて欲しいと思うことが、いくつも思い浮かぶようになりました。
    そこで、思い切って病院を離れることにして、教員になる決断をしました。

どんな研究をされているのですか?

  • 心の病気をもち、何年も何十年も病院に入院している方々が、地域で生活できることを目標にしています。
    そのためには、心の病気をもっている方々が、どのような人たちなのかを知っていただく必要があると考えています。
    そこで、心の病気をもっている方々にインタビューを行い、広く世間の人たちに理解していただけるように努めています。
    差別や排除によって誰一人として苦しむことのない、支え合いながら誰もが生きていることを幸せと感じられる社会を創る、一助になりたいと思っています。

今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください

  • 心の病気は、みなさんに理解されていないことがとても多いです。
    心の病気をもつ彼・彼女らは、とても心優しく、時には看護師である私を励ましてくださいました。
    しかし、病気は罪ではないにもかかわらず、社会から差別や排除を受け、家族をつくることもできずに、一生病院で暮らさなければならない人も少なくありません。
    だから、彼・彼女らの病気の部分だけでなく、健康なところや他者に気遣いができて優しいことを、少しでも多くの人に理解してもらいたいと思い、研究に取り組むことにしました。

担当している授業の中の1つを紹介してください

  • 看護技術の基礎Ⅱ

看護技術の基礎Ⅱはどんな授業ですか?

  • 5人の教員が、15回の授業を分担して教えています。
    今回は、そのなかの1コマで担当している「面接技法」の授業について紹介します。
    看護師は、病気や障害で苦しんでいる人、これからの生活に不安を抱える人など、様々な人たちに出会います。
    そして、その苦しみや不安は、誰一人として同じ人はいません。
    そのような看護の対象となる方々に安心していただくためにも、看護師は出会った瞬間から信頼される存在でなければなりません。
    信頼される看護師になるため、知識や技術を習得すると同時に、人として成長していく必要があることを授業で伝えています。

趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください

  • 趣味は、旅行です。
    海や湖といった水辺を眺めながら波の音を聴くと、とてもリラックスできます。
    幼い頃、海水浴にいくと必ずクラゲに刺されていたので泳ぎはしませんが、海は大好きです。
    一人旅では、初めて会った人とおしゃべりするのも楽しみの一つです。
    沖縄、江の島、淡路島、琵琶湖…。
    これまで旅行したところで好きな場所はたくさんありますが、新しい場所にも江向たいと思っています。