研究室訪問

  • 看護
    学科

    • 准教授
    • ミヤモト マサコ 宮本 雅子
  • 看護師・助産師課程 准教授 宮本 雅子(ミヤモト マサコ)

プロフィールを教えてください

  • 助産学・母性看護学を専門にしています宮本と申します。助産学・母性看護学は女性の生涯の健康について看護を探究する学問です。助産師は、生まれたての赤ちゃんから学童期・思春期の皆さん、社会人になってからの女性とその家族を対象にしています。人が生まれ家族をつくっていくプロセスで、どんな助産が必要かを考えて実際にケアを行います。助産師として15年間病院で母親と子どもと関わってきました。今は、その経験と母子への看護における最新の医療の動向や研究成果をもとに、看護を行うための知識や看護技術・助産技術を身につけ、看護を行うことができる助産師や看護師の育成を行っています。勉強は、人の生活や生き方などからわかりやすい部分もありますが、看護を行うための思考するプロセスは奥が深いです。それでも「わかる」とわくわくして楽しいですよ。

どんな研究をされているのですか?

  • 研究テーマは、妊娠中の妊婦さんに、おなかの中にいる胎児に歌い聴かせをすることでお母さんと赤ちゃんとの絆づくりがどうなっていくかを、「ららばいプロジェクト」の研究協力を得て探究しています。妊娠して、胎児が動く時期になってくると妊婦さんはおなかの中にいる別の命があることを感じます。胎児も妊娠5か月を過ぎたころから耳が聞こえることがわかっています。妊婦さんが普通の生活をしていても少しずつ、子どもとの絆を感じていくことは昔から母性本能だといわれてきました。妊娠の先にはお産があり、お産から育児へと母親の生活は移っていきます。妊娠中から子どものことを思い、自分の母親の姿をイメージして準備していく上で、おなかをやさしくさする、胎児に話しかける、呼びかける、歌い聴かせることが、妊婦さんの気持ちにどう影響していきそうか、さらにお産後の育児をする上でのストレスや不安などの気分が落ち着いていくのか探究しています。

今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください

  • 人がお産をする環境は世界的に自然なことととらえる部分と、医療的な部分があります。日本では、昭和時代に自宅でお産をしていた時代から病院やクリニックでお産するようになり、妊婦さん、産婦さん、赤ちゃんの妊娠やお産による死亡率が世界一のレベルで低下しました。日本では今も先進国でも先頭を切って安全なお産をすることができる国といえます。しかし、ニュースでもときどき報道されていますが子育てをするときに不安が強くなったり、子どものことを可愛いと思えない母親がいることも事実です。子育てには、その女性の育てられた経験と、妊娠期からの思いやどんなお産だったのかにも影響を受けると考えられます。笑っている子どもへの話しかけ、泣いている子どもにやさしく歌い聴かせるような何気ない行為の意味することは何かを知りたいことが、この研究を始めるきっかけになりました。

担当している授業の中の1つを紹介してください

  • 助産管理論

助産管理論はどんな授業ですか?

  • 本学の助産師課程を選択した学生を対象にした4年制前期の科目です。すでに、看護の基礎と人の成長発達に応じた看護について実習も含めて学び終えています。さらに3年生で、助産師の仕事でもある「分娩介助(赤ちゃんを取り上げる)」助産診断・技術学演習を学び終えています。助産管理は、将来助産師として、病院にいながら産婦さん中心で助産師がすべて責任をもつ部門(院内助産)を立ち上げたい、または開業助産師になりたいといった夢を実現するにはどのような知識や準備が必要かを学びます。産婦さんがどのようなお産を望んでいるのかを知り、母子ともに安全で満足のいく育児のサポートを提供するにはどのように管理していけばよいかを学びます。例えば、職場の環境づくり、勤務体制、安全管理、何か起こった場合への対応に必要なリスク管理、助産師の卒業後の教育のほか、法律や医療補償、母子保健行政、お産を取り巻く医療のネットワークについて広く学び、さまざまな問題について討論をします。

趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください

  • 本学の助産師課程を選択した学生を対象にした4年制前期の科目です。すでに、看護の基礎と人の成長発達に応じた看護について実習も含めて学び終えています。さらに3年生で、助産師の仕事でもある「分娩介助(赤ちゃんを取り上げる)」助産診断・技術学演習を学び終えています。助産管理は、将来助産師として、病院にいながら産婦さん中心で助産師がすべて責任をもつ部門(院内助産)を立ち上げたい、または開業助産師になりたいといった夢を実現するにはどのような知識や準備が必要かを学びます。産婦さんがどのようなお産を望んでいるのかを知り、母子ともに安全で満足のいく育児のサポートを提供するにはどのように管理していけばよいかを学びます。例えば、職場の環境づくり、勤務体制、安全管理、何か起こった場合への対応に必要なリスク管理、助産師の卒業後の教育のほか、法律や医療補償、母子保健行政、お産を取り巻く医療のネットワークについて広く学び、さまざまな問題について討論をします。