リハビリ
テーション
学科-
- 教授
- イイツカ テルフミ 飯塚 照史
プロフィールを教えてください
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私は島根県出身で広島や名古屋で作業療法の経験を積んできました.
私の専門は,交通事故や労働災害などで手をケガされた方の作業療法(ハンドセラピィと言います)です.現在も大学だけでなく病院での非常勤にて患者さんへのハンドセラピィを続け,その経験を学生さんにもお伝えしています.また,これまでの研鑽が認められ,専門作業療法士(手外科)と約600名の日本ハンドセラピィ学会会員のうち約50名のみが取得している認定ハンドセラピストを取得しています.
どんな研究をされているのですか?
- 手の骨折のあとに転倒しやすい身体になる可能性があるという研究を基に,その原因を突き止めようとしています.皆さんも想像してみてください.片手を身体につけて平均台を歩いたとすると,最後まで到達できますか?バランスが悪くて難しくなりませんか?そう,どうやら片手,あるいは両手が使えなくなることがバランス能力を低下させているかもしれないと考えています.これを解消するために,これまでの作業療法に加えて,VR技術を用いた作業療法の開発にも力を入れています.
今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください
- 私の専門である手の作業療法(ハンドセラピィ)では,関節をよく動かすようにしたり,筋力をつけるといった,いわば”分かりやすい”作業療法です.しかし,骨折については,その背景に骨粗鬆症や転倒につながるバランス能力の変化,などが起きています.そう思うと,病院での作業療法を終えたあとも,「元気に過ごしてもらう」ためには,次のケガを起こさせないことが大事だと考えるようになり,研究テーマを考えました.
担当している授業の中の1つを紹介してください
- 義肢装具学
義肢装具学はどんな授業ですか?
- 手のケガだけでなく,高齢に伴う手の問題も多くあります.この時は,関節の動きや筋力だけでなく,痛みや関節の安定性も損なわれます.その時,関節を固定したり,矯正したりするために,作業療法士が多用するスプリントという手技があります.これは,プラスチック素材を使って作製するものです.単なる作製技術は誰でも上手になりますが,一番大事なのは,目の前の患者さんの問題の原因がどこにあるのか突き止めることです.義肢装具学では”つくる技術”だけでなく,”的確に評価する技術”も同時に学ぶことが出来ます.
趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください
- 大型バイクでツーリングやソロキャンプをすることが大好きです.同様の趣味を持っている先生と一緒に行くこともあります.もうひとつはテニスです.近所の方や家族と試合をしたり,レッスンに通ったりしています.休日は,バイクかテニスのいずれかをしていることがほとんどです.