リハビリ
テーション
学科-
- 助教
- ミカミ リョウ 三上 亮
プロフィールを教えてください
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こんにちは。わたしは、保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻で教員をしている三上亮です。理学療法士になって15年ほどが経ちます。
生まれは関西ですが、大学進学を機に広島に移住し、18年間を過ごしました。広島では、仕事の関連だけでなく、地域や街を盛り上げる様々な人のお世話になり成長させていただきました。
2023年から再び関西に戻り、理学療法士教育に携わり始めました。
教育活動はまだまだ始まったばかりですが、傷つき苦しむ人を癒やし、人生が再び光り輝くまで寄り添える理学療法士を育てることをライフワークとするつもりです。
本学に入学することを考えている高校生や、入学してくれた本学の学生をがっかりさせないように一緒に成長できればと思っています。
どんな研究をされているのですか?
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私の研究キーワードは、高等教育、理学療法教育で、これらに影響を与える人間関係(社会の構造)や、これらを支える制度や政策が研究対象となります。
一見、医療従事者である理学療法士らしくない研究に聞こえるかもしれません。
しかし、先輩理学療法士が、若い理学療法士を教育するとき。育った社会の違いから生じる世代間ギャップの構造が理解できなければお互いに誤解を生みます。
また、だれもがどこでも公平に一定の質が保証された教育を受けられるかどうかは、教育制度から改革しなければいけません。
このような問題を解決するために、私は背景にあるしくみや成り立ちを明らかにすることを目標に研究に取り組んでいます。
そして、こうした研究結果をもとに、よりよい理学療法士を育て、よいよい制度をつくることができれば、たくさんの患者さんによりよい医療を提供することができると信じています。
今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください
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理学療法教育に興味を持ったのは、私が学生の頃に経験した臨床実習教育を終えたときです。ある同級生はよい学修経験を得て、ある同級生は辛い経験をして実習を終えていました。その実態に、不公平感を覚えたことが教育研究に興味を持った原点です。
また近年、理学療法士が増えたこともあって、若い理学療法士の中には将来を心配する声も多く聞きます。
こうした心配を払拭するためにも、理学療法士の価値を向上させ、給料に反映させるような制度作りも大切だと考えています。
理学療法士にとっても、より明るい未来がのぞめるように頑張っていきたいです。
担当している授業の中の1つを紹介してください
- 客観的臨床能力演習
客観的臨床能力演習はどんな授業ですか?
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この授業は、3年次に開講される講義で全教員が関わります。
講義の目的は、長期の臨床実習教育に向けた実践的な演習科目です。学生が患者さん役を演じて、もう一人の学生が理学療法士を演じて実技を行うといった形で進みます。
実習までの最後の総仕上げの授業であり、この試験に合格しなければ実習に行くことが出来ないこともあり、学生も教員も真剣そのものです。
また、実習だけでなく、国家試験を合格し社会に出ても立派な理学療法士として働けるように様々な工夫をこらした授業でもあります。
また、もっとよい授業になるように毎年改善を加えていますので学生の皆さんも楽しみにしていてください。
趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください
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趣味はあまりありませんが、強いて言うなら写真を撮ることでしょうか。
広島にいた頃は、風景写真だけでなくライブイベントや地域のお祭りといった人の集まるイベントの写真を撮るのが好きでした。
奈良に来てからは、なかなか撮りに出かける時間がなくて残念です。
休日は子どもと遊ぶことが多いですね。
うちの子は恐竜が大好きなので、いつか福井にある恐竜ミュージアムに連れて行ってやりたいと考えています。