リハビリ
テーション
学科-
- 特任教授
- ヤマガタ リキオ 山形 力生
プロフィールを教えてください
- 奈良県総合リハビリテーションセンターを開設し、脳卒中や脊髄損傷の患者さんを中心に20年近くリハビリテーションに従事してきました。その後、その経験を活かし大学教員として作業療法士の教育に携わっています。教員歴は15年を経て奈良学園にお世話になり、多くの作業療法士を臨床に送り出してきました。また、奈良県介護実習普及センターの開設にも関わり、介護に関する研修や福祉用具・住宅改修の教育研修にも幅広く関わっています。
どんな研究をされているのですか?
- 身体障害領域を中心として、日常生活への援助に興味を持っており、自助具(じじょぐ)の製作によるアプローチに取り組んでいます。自助具とは、身体に障害を持つ人が、他人に頼らなくても日常生活の必要な作業を行えるようにサポートする道具のことです。作業療法士はその自助具の特性を把握し、患者さんの生活に合ったもの提供します。また、患者さんの障害の状況によっては市販されているものでは患者さんのニーズを実現できないこともあり、作業療法士は自助具を考案し制作することもあります。
今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください
- リハビリテーションセンター時代では、頚髄損傷の患者さんに関わることが多く、首しか動かすことができない患者さんにパソコンを操作するための道具を考えたり、食事用の道具を作るなどの現場での経験からリハビリテーション工学に興味を持つようになりました。
担当している授業の中の1つを紹介してください
- 日常生活支援学 生活環境学
日常生活支援学 生活環境学はどんな授業ですか?
- 作業療法専攻では身体の構造や機能、身体の運動に関しての医学的な知識を活かし、その応用として人間工学的な観点から自助具について学びます。本学に学ぶ学生は、知識の習得だけでなく、実際に自助具を作製する技術実習により製作技術も学んでいます。材料の加工では木材や金属に留まらず、アクリル(硬質プラスチック)などの特殊な加工技術についても学びます。このような学びを通して、便利な自助具の提案ができるようになり、より患者さんに寄り添ったサポートの実現を目指しています。
趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください
- 明治・大正時代など日本に導入された西洋建築に興味があり、各地に残っている洋館などを写真撮影も兼ねて見に行っています。最近では現物の正確な縮尺でのジオラマなども作って楽しんでいます。また、コンピューターによる工作機器にも興味があり、カッティングマシーンや3Dプリンターによる造形にも取り組もうと思っています。