研究室訪問

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    テーション
    学科

    • 助教
    • ナガタ ユウマ 永田 優馬
  • 作業療法学専攻 助教 永田 優馬(ナガタ ユウマ)

プロフィールを教えてください

  •  私は大阪の吹田市で生まれ育ちました。中学・高校時代にはテニス部でスポーツを楽しんでいました。大学生の頃は、特にボランティア活動に励んでおりました。学生時代には病気の方々と接する機会は授業以外では少なかったのですが、ボランティア活動を通じて、多くの方々と出会い、実際に作業療法がどのように役立つのかを深く学ぶことができました。現在は、ボランティア活動や実際の臨床場面で得た経験を今の学生たちに伝え、彼らが将来のイメージを描く手助けをしたいと考えています。

どんな研究をされているのですか?

  •  私は認知症に関する研究を行っています。特に最近は、若年性認知症の方の社会参加について研究を進めています。この病気の方々は、公的なサービスが少なく、支援方法も限られているのが現状です。地域に居場所がないため、家の中で過ごすことが多く、結果として病気が悪化してしまうこともあります。
     そのため、若年性認知症の方が楽しんで過ごせる居場所を作ることが非常に重要です。具体的には、蕎麦打ちやコーヒー焙煎といった活動を一緒に行うことで、彼らが地域で楽しく過ごせる場所を提供しています。こうした活動を通じて、若年性認知症の方々が生き生きとした生活を送れるよう、サポートしています。

今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください

  •  私が大学生の時に受けた授業の中で一番印象に残っているのは「高次脳機能障害」に関する授業です。この授業では、脳のどの部分が障害されるとどんな症状が現れるのかを詳しく学びました。脳が病気になるとこんなことが起きるのかと驚いたことを覚えています。
     特に興味深かったのは、認知症という病気においても障害される部位とそうでない部位があり、残っている部分を活用したリハビリテーションを考えることで、患者さんが再び穏やかな生活を送れる可能性があるということです。この経験がきっかけとなり、現在の仕事や研究に大きな影響を与えています。私も学生たちに、脳の仕組みやリハビリの重要性を伝え、興味を持ってもらえるよう努めています。

担当している授業の中の1つを紹介してください

  • 老年期障害作業療法学

老年期障害作業療法学はどんな授業ですか?

  •  私が担当している授業は老年期の作業療法です。日本は高齢化社会と呼ばれ、多くの高齢者が元気に過ごせるように、また病気になってしまった高齢者をどう支援するかが重要な課題となっています。この授業では、高齢になるとどんな病気になりやすいのか、その病気に対してどんなリハビリテーションが行われるのかを学びます。さらに、日本の高齢者を支援するための政策についても詳しく勉強します。日本だけでなく、海外でも注目されているこの分野は、将来の仕事にも役立つ知識がたくさん詰まっています。興味を持って、一緒に学びましょう!

趣味や特技など好きな休日の過ごし方などを教えてください