リハビリ
テーション
学科-
- 講師
- ノナカ コウジ 野中 紘士
プロフィールを教えてください
- 私は長崎県出身です。小中高と地元の学校に通い、サッカー部に所属していました。今はサッカーしていませんが、見るのは今でも好きです。地元の高校を卒業後は岡山県の吉備国際大学に進学し、理学療法士の免許を取得しました。大学卒業後すぐに大学院に進学し、大学院が修了した後に2009年より大学の教員として働いています。
どんな研究をされているのですか?
- 私が主として行っているのは基礎研究という分野になります。今、私は培養細胞を使った研究を主にしています。よく使う培養細胞は筋肉の細胞です。筋肉は体を動かすために必須のものです。理学療法の仕事をするうえで、筋肉を大きくする、または筋肉が痩せるのを防ぐのことはすごく重要になってきます。私は理学療法士ですので、筋肉を大きくしたり、筋肉が痩せるのを防ぐために、何かいい方法がないかな、と思いながら研究をしています。そのようなことを考えながら、細胞の形、細胞の中に含まれるタンパク質やmRNAという遺伝子などを調べています。
今の研究分野に興味を持つきっかけやエピソードを教えてください
- 今の研究分野に興味を持つきっかけとなったのは、大学の時の卒業研究です。その当時も筋肉についての基礎的な研究をしていました。実はその当時、卒業研究を通して、「筋肉の基礎的な研究がしたい」と思ったわけではないんです。研究する上で実験をするのですが、その実験でいろいろな測定をするのが楽しかった。研究をしたいいというよりは、実験がしたいと思っていました。ただ、実験を何のためにするのかというと研究のためです。実験するのが面白いから研究したいになり、それから理学療法士であることから筋肉に関する研究をするようになりました。
担当している授業の中の1つを紹介してください
- 人体構造学Ⅰ
人体構造学Ⅰはどんな授業ですか?
- 骨や靭帯、筋肉を勉強する授業です。理学療法士・作業療法士はヒトの日常的な動作、歩く、立つ、座る、食事をする、歯磨きをするなどが出来なくなった場合に、その動作ができるように治療していくのが主な仕事になります。ヒトの動作を改善していくうえで、骨や靭帯、筋肉の人体の構造の知識の修得は避けては通れないものです。また、病気を理解する上でも、この人体の構造の知識は必要になります。すなわち、理学療法士・作業療法士になるための基礎となる重要な勉強になります。ただ、骨や靭帯、筋肉の場所や名前、役割など、覚えるべき内容がとても多く、学生のみなさんはとても大変そうです。私も学生の時に苦労しました。