登美ヶ丘カレッジ第12回「身近になった外国人とのくらし」を開催しました
2月4日(土)奈良学園大学3号館3101教室にて、第12回登美ヶ丘カレッジを開催しました。
今回は、本学人間教育学部のオチャンテ・カルロス講師による「身近になった外国人とのくらし」をテーマに講座を行いました。
講座開始前には、すでに講師と流暢なスペイン語でお話をされる参加者の皆さんもおられました。
講座の前に、本学の社会・国際連携センター善野八千子センター長から、グローバルな視点で足元のローカルから行動していくグローカルという考え方が大切になってきている昨今、本講座に興味を持って来学していただいた地元の方々へ向けての感謝のご挨拶をさせていただきました。
オチャンテ・カルロス講師は、関西在住の外国人の子ども達へ向けた学習支援も行っており、本学学生もその支援にボランティアとして参加しています。
ペルーの日系4世として生まれたオチャンテ・カルロス講師は、1990年代、日本にペルーやブラジルからの日系の出稼ぎ労働者が増えた頃、16歳で日本に移住しました。
参加者の皆さんには外国人向けの求人情報のスライドを見ていただきながら、外国人移住者の仕事や暮らしについて、オチャンテ・カルロス講師に解説いただきました。
それらの求人のうち、例えば、介護職は「N3」という日本語の日常会話ができて簡単な漢字が読める能力が要求されていて、現在は多くの外国人にそのレベルの日本語力があると解説がありました。
16歳から日本で生活してきたオチャンテ・カルロス講師は、今まで日本人との相互理解が難しかった経験から、異文化コミュニケーション能力を高める教育が必要であると感じています。
具体的には、察することが重んじられる高コンテキスト文化の日本社会と、正確な指示が必要な低コンテキスト文化の外国人社会の違いを理解することが必要です。
共生は互いに理解し合うことですが、現在は私が日本社会にあわせている状態だとオチャンテ・カルロス講師は語っていました。
日常でお互いを尊重して共生していく力をつけていくよう、学ぶことが大切になってきています。
講座の後には質疑応答が行われました。
多くの地域の方々に参加をしていただき、ありがとうございました。