期待される1期生の素晴らしいスタート、充実した活動
人間教育学部学外オリエンテーションを4月4~5日に行いました。三郷キャンパスから「休暇村 近江八幡」までをバスで往復し、平年を10度近く下回る花冷えの中でしたが、みな元気で無事に活動を終えることができました。
2日間、どの活動も1人の遅刻者もなく、明るく元気で素直な学生の姿に、同行した教員からは賛辞と拍手が起こっていました。素晴らしい1期生のスタートに今後の活躍が楽しみです!
学生には、4点の目的を示しています。1.「入学後早期に、学生生活への不安を取り除き、本学学生生活としての自覚・自律を促す」、2.「体験を通して、主体的な学びや仲間とのつながりを感得させる」、3.「指導者としての意識づけや、自己研鑽、体調の自己管理を促す契機とする」、4.「伝統文化に触れる契機とする」ということです。
学生は出発前に、自己目標(Plan)を設定してオリエンテーションに臨んでいます。以下に紹介する実践(Do)の後、リフレクション(省察)を通して、自己評価(Check)と改善(Action)を考えていきました。
実践の1つ目はチーム対抗大綱引きゲームです。当日は時折雨風が激しく吹きつけるなか、雨が小止みになるタイミングを図ってゲームが行われました。ホール内では、2人1組になって互いの身体を支えあったり、全体で輪になって空気イスでお互いを支え合ったりするなどのグループワークを行い、学生の歓声が響きました。
2つ目は、室内チームビルディングです。6つのピースに分割された地図をチーム内メンバーが分担して1分間で記憶し、それを模造紙上に再現合成するというものです。厳密な採点基準の下、学生は採点に一喜一憂していました。
このような「エキサイティングセオリー」は実は人生の本質そのものであり、チャンスと受け止めるか苦労と捉えるかは自分の意志で決まる、という解説がありました。
3つ目は、初日の最後に、学部ガイダンスと履修指導がありました。学生は戸惑いながらも、どの授業を履修するかを夜遅くまで懸命に考える姿がみられました。
翌日は、桜満開の近江八幡市街の散策です。近江商人の発祥と発展、また町の繁栄に貢献したと言われる八幡堀や白雲館、日牟禮八幡宮等を散策し、まさに「奈良の文化」と比較しながら、近江の「伝統文化に触れる契機」となったことでしょう。
この学外オリエンテーションは、4月3日の入学式に梶田叡一学長の挨拶にあった、「本当に必要とされる人になるため」、「広く社会の教育活動に関わる指導者となるため」、その自覚と意欲の喚起を促すとともに、「豊かな人間力」「柔軟な教育力」「高度な実践力」を身につけることを目的としたものです。具体的には「コミュニケーション力・チーム力・創造力」を修得させることです。学生自身による「時間」「健康」「もの」の3つの管理を「自立の基礎」として実施しました。全て4年後に指導者として子どもと向き合うために大切な事だからです。
帰校後のすぐの履修登録でも、早くも互いに教えたり、助けたりする姿が多くみられ、仲間づくりの成果として、所期の目的を達成できたようです。