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12/9登美ヶ丘カレッジ第17回「自己効力感で行動が変わる」を開催しました

 12月9日(土)、第17回登美ヶ丘カレッジを開催しました。一般に向けて無料で受講者を募り、多くの方にご参加をいただきました。

 

 今回のテーマは「自己効力感で行動が変わる ~生涯を通じていきいきと過ごすヒント/子どもを上手にほめるヒント~」です。

講師は本学の保健医療学部リハビリテーション学科作業療法専攻の福原啓太先生が務めました。

 

 開講に先立ち、社会・国際連携センターの善野八千子センター長より「本学が行う連携の目的は地域の皆様への貢献です。『自己効力感で行動が変わる』をテーマとした本日の講義で、何かヒントを掴んでいただければ」と挨拶しました。

 

 講義の最初では、福原先生の専門分野である作業療法について解説し、作業療法を「自分でできることや表現できることを増やしていけるよう、リハビリテーションでお手伝いをするアプローチ」と説明しました。

 

 自己効力感は、目の前の物事に対して「自分はできる」と確信できる感覚のことをいいます。意欲の元となるものであり、いきいきとした生活を営むための大切な原動力です。

 

自己効力感を育てるためには、どのようなことが必要なのでしょうか。講義では動画資料なども交えながら、自己効力感が過去の経験や他者の観察によって学習されることを解説しました。

 

自己効力感は子どもが成長する上で大切な感覚です。この感覚は、子どもの行動に対して言葉を使って明確にほめることで養われていきます。

 

また、自己効力感は大人になってからでも学習によって上書きすることができます。

ボランティア活動や趣味の集まりなど、他人のいる場所に参加し「自分でもできるかも」と感じることが第一歩となります。

 

 質疑応答では「自己効力感」の由来などについて質問が上がっていました。今回の講義が参加者の皆様の日常生活や、ご家族に接する時のヒントとなれば幸いです。