9/15登美ヶ丘カレッジ第21回「健康増進における身体活動と栄養の重要性」を開催しました
奈良学園大学では、幅広い層の方にご参加いただける公開講座「奈良学園大学登美ヶ丘カレッジ」を行っています。
9月15日(日)には、第21回となる「健康増進における身体活動と栄養の重要性―奈良市体力測定事業の傾向を踏まえて―」を開催し、多くの方にご参加いただきました。
講師は保健医療学部リハビリテーション学科の中島大貴先生です。
講義の冒頭では、2022年から行っている奈良市での介護予防把握事業(体力測定会)についてご紹介しました。
この体力測定会は2018年の着任以来、中島先生が行っていた健康講話や体操イベントで、参加者から「自分の健康状態や運動能力がわからない」との声が集まったことを受け、奈良市の健康増進事業として始まったものです。
講座では全国平均と奈良県の平均を比較しながら、健康寿命を伸ばすことの重要性を解説。
特に、介護の前段階であるフレイルやプレフレイルの状態であれば、適切な運動などによって回復できる可能性があることを説明しました。
体力測定会に基づくこれまでの研究からは、認知機能や身体的健康度に身体活動や筋肉の質が関連することが明らかになりました。
講義では、日常生活の中で身体的健康度や筋肉の質を向上させるための運動量の目安、運動時間を確保するコツなども紹介しました。
栄養面では、筋肉の質の維持にとって大切な栄養素であるタンパク質について解説しました。
講演後の質疑応答では、参加者から活発な質問が寄せられ、健康維持に対する関心の高さがうかがえました。
今回の公開講座が参加者の皆様にとって健康維持のヒントとなれば幸いです。本学では今後も地域の皆様の健康と福祉に貢献できるよう、公開講座を提供してまいります。