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8/18教職員のための公開講座を開催しました

8月18日(木)、教職員のための公開講座を行いました。 演題は「青少年における認知バイアスについて 〜心の成長に向けたメタ認知〜」です。 20220818_002.jpg 本学保健医療学部リハビリテーション学科作業療法学専攻講師であり、作業療法士・公認心理師の資格を持つ福原啓太氏が講師を務めました。 県内の幼稚園、小学校、中学校、高等学校および支援学校等の教職員を対象に、20数名の方にご参加いただきました。 20220818_003.jpg はじめに、善野八千子社会・国際連携センター長より挨拶を申し上げました。 今年4月からワンキャンパスとなった本学の説明や、教育分野における心理支援の重要性についてお話をいたしました。 20220818_004.jpg 講座は「認知バイアス」、「メタ認知」、「心の成長」という3つのキーワードをもとに行われました。 ヒトは外部からの刺激に対して、照合・処理・判断を行う認知機能を持っています。 過去の経験を思い出して即座に反応することができますが、一方で認知は人によってとらえ方が異なり、それぞれに認知の癖を持っています。 20220818_005.jpg 先入観や直感によって偏った判断を下すことを認知バイアスと呼びます。 認知バイアスはこれまでの人生経験によって形作られ、思考を助けてくれることもありますが、時には不合理な判断を導いてしまうこともあります。 青少年が悩みやすい認知バイアスは、一部を見て全部を判断してしまう「ホーン効果/ハロー効果」、嫌な出来事を他者からの攻撃ととらえる「敵意帰属バイアス」などです。 20220818_006.jpg 認知の癖は人によって異なっています。性格を変えることは難しいですが、認知の癖を自覚し、新しい考え方を身につけることは可能です。講座の後半では、認知を修正するための認知行動療法や、メタ認知トレーニング(MCT)についてご紹介しました。 講座の最後には、ある場面の絵を記憶して思い出すゲームを用いて、人が記憶する時には過去の記憶に左右されやすいということ自覚する簡単なメタ認知トレーニングを行いました。 ご参加いただきありがとうございました。 奈良学園大学 社会・国際連携センターでは、年に数回の公開講座を実施しています。ぜひご参加ください。